「大井川 花と 月との おぼろよに
ひとりかすまぬ 波の音」 「大井川」この曲は、箏と三絃の手ほどき用の曲です。 宮城道雄先生の小曲集に収められています。 箏は23曲中20番、三絃では14曲中6番目です。 手ほどきとはいえ、箏と三絃、弾き歌いで合奏すると掛け合いもあり、華やかな曲です。 さて、曲名になっている「大井川」ですが東海道を流れる「越すに越されぬ大井川」 ではなく、京都府西丹波平野を流れる保津川が嵯峨野を過ぎ、嵐山山麗から渡月橋あたりまでを大井川と呼びそれより下流を桂川、そして淀川に合流する大井川です。 嵯峨野、嵐山と言えば、花と紅葉の名所です。 残念ながら春の桜の時期と、秋の紅葉の時期に訪れたことはないのですが、5月新緑の頃嵐山をゆっくりと散策したことがあります。 その時は、故郷北海道以外の土地をゆっくりと散策した初めての旅行でもあり、緑の美しさ、川の流れの音など何に触れても新鮮な心持でした。 この大井川の歌詞はただ風景のみを歌っています。 「花と」「月」「おぼろよ」から、花は桜、時刻は夜 季節は春、 映し出される風景は? 霞ががかった春の夜に、花も月もおぼろげに浮かんでいます。 ただ、大井川のせせらぎがサラサラと聞こえます。 この曲はコリさんがお三絃で練習をしています。 来週は私がお箏を弾いて合奏しようと思っています。
by christy-03
| 2011-06-16 17:07
| お稽古日記
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