夢がうき世か うき世が夢か
夢てふ里に住みながら 人めは恋とおもひ川 うそも情も ただ口さきで 一夜流れの 妹背の川も その水くさき心から よその香を えりそでぐちに つけてかよはば なんのまあ かはいかはいの からすの声に さめてくやしき あぁ ままの川 これは、幕末のころ菊岡検校によって作曲された「ままの川」という曲の歌詞です。 遊郭を舞台にした「艶物」という分類に区分される歌詞にもかかわらず、美しく気品があります。また、曲本体も華やかであり、義太夫や色々なところで引用される名曲であります~ さて、「ままの川」うんちくを語りだせば尽きせぬほど色々ありますが~ 出だしの 夢がうき世か うき世が夢か 現代語版でいくと「夢がつらい現実か、つらい現実が夢なのか・・・・」の歌いだし~とても気に入っています~ こうしてみると昔の言葉は美しいと感じます~ 音や語句の走り、テンポやリズム感に乗った曲も楽しく感じられますが、歌詞の言葉の一つ一つが深い意味を持つ昔の曲は味わい深く感じられます。 浮世~この言葉だけでも色々と見えてくるものがありませんか? 浮世はつらい現実の意味があります。 その他にも色々浮世を頭文字にした言葉がたくさんありますが、その場合は浮世がさす意味は現在または現代風のことであり後に続く言葉がその意味を表すような使われ方をしているようです~ 浮世絵・浮世草子、浮世の風・・・・色々と~また、つながる言葉で遊郭でのことを表すものも数多くあるので、 「夢がうき世か うき世が夢か」 この出だしで、遊郭とは、その表向きの華やかさとはうらはらの苦界と呼ばれるつらい現実の世界が広がってゆくのでした。 さて、この曲今週末がこの度の最後の仕上げとなります。 ところが、最近さっぱりお神輿が上がらないはなこっち~ いざ、練習を始めればすっかり「ままの川」にはまり込んでしまうのに、一度腰が落ち着くとどっかりと座り込んでしまいます~ 別の意味で「夢がうき世か うき世が夢か」の世界の住人をしております~ (これは現実逃避ともいうかも・・・・・) 写真ははなこっちが昨日GETしそこねた生みたて卵・・・
by christy-03
| 2007-01-24 14:05
| お稽古日記
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